京都のソープが禁止されて…

京都は昔から全国でも有数の風俗歓楽街があるところとして知られていました。それこそ歴史をさかのぼれば、平安時代の末期からいわゆる春をひさぐ遊女という職業が出現し始めていたと言われています。こうした遊女が集まって歓楽街を形成するようになりました。

その名残が今でも京都にはあります。祇園という地域がそうです。しかし、1970年代初頭から京都市はこうした春を売る行為を禁止するようになっていきます。合法的に商品化ができなくなっていくのです。

そこで、現代でいうところのソープランド経営者たちは、京都をやむなく出ていかざるをえなくなります。京都を出て行ったソープは、当時風俗街という場所を形成しつつあったおごと温泉にやってきます。

おごとはもともと温泉が湧き出ることもあって、そしてJR湖西線が開通したことで、関西地方からの行楽客がたくさんやってくるようになりました。行楽客の男性相手のサービスが、おごとを風俗街に押し上げました。